交響曲「出雲」(301) 

こちらは30名程のオーケストラとソロ・オーケストラの映像です。その後、フルオーケストラ版と吹奏楽版が完成しています。

演奏時間:約32min.

2004年11月21日、全曲完成。
2005年5月19日 作曲者指揮で初演。
作曲・編曲・指揮:藤掛廣幸
特別ゲスト:渡辺克也(ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団主席オーボエ奏者)
会場:東京 日比谷公会堂
演奏:キヅキ・ランピオン管弦楽団&藤掛廣幸ソロ・オーケストラ
1夜限りのために30名程選抜されたメンバーで構成されました。

高円宮妃殿下も御臨席、大盛況の内に終了しました。

第一部 日本の四季
藤掛廣幸氏が、オランダ・フィリップス社の要請で、イ・ムジチ合奏団と世界的オーボエ奏者であるハインツ・ホリガーのために編曲した「日本の四季」。懐かしく美しい日本の名曲の数々を期待と注目の渡辺克也氏のオーボエで共演。

第二部 交響曲「出雲」(初演)
平成14年に出雲大社第84代宮司を襲職された千家尊祐(たかまさ)氏のために「心の教育を考える女性の会」有志の委嘱により作られた4楽章からなる交響曲。2年半に渡る歳月をかけ作曲。「羽を抜いて反物を織る、夕鶴のおつうの心境だった」と語らしめるほど精魂を傾けた大作。

初演は日本でしたが、その後は海外で一番演奏されている藤掛作品の交響曲です。特に第二章の人気が高いです。

(184ページ/演奏時間:32分 )

—Power with Love—

第一楽章  1st Movement    天地の始まり   [7min]

第二楽章  2nd Movement     愛の八重垣    [8min]

第三楽章  3rd Movement    八岐のオロチ    [6min]

第四楽章  4th Movement      夢の飛翔    [11min]

2004年11月21日—-全曲完成。

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藤掛廣幸:コメント

一旦完成したものを破棄して何度も書き直し、やっと納得出来る仕上がりになりました。鶴が自分の羽をむしって織物を織る「夕鶴」というお話がありますが、作曲というのは正に自分の命を削って作品を紡いでいく作業だな、と実感します。「この青空の下、国境も無く、宗教も無い世界を想像(Imagin)してみよう!」と歌うジョン.レノンの世界に心からの深い共感を覚える、宗教等とは無縁の私ですが二年前に不思議な縁で神社関係の方からこの交響曲の委嘱を受けました。モーツアルトがレクイエムを頼まれた話と重なって見えてしまいました。その為か、何度か体調を崩し、ぶっ倒れそうになりながらも、やっと自信作が完成しました!未完のまま、、、なんて事にならなくて良かった!!!(2004年12月)***************************************************************************************

強くなければ生きられない!「愛」がなければ生きている意味が無い!出雲の歴史を調べ現地に取材に出かけてスケッチを進めて行く中で、神話や民話を読み、想像力を通して通して見えてくる、実際にこの地に生きていたであろう人々の生活。「強くなければ生きられない!「愛」「優しさ」がなければ生きている意味が無い!」という、このテーマこそ、この作品にふさわしい、と強く思うようになりました。