パストラルファンタジー 作品解説
全日本マンドリン作曲コンクールが始まって以来、愛され続けるマンドリン曲
Contents
1975年 「パストラル・ファンタジー」作曲
第一回全日本マンドリン作曲コンクール入賞-1位なし、2位
(英語・日本語)Pastoral Fantasy (パストラル・ファンタジー)
(イタリア語) Fantasia Pastorale(ファンタジア・パストラーレ)
(フランス語) Fantaisie pastorale(ファンタジー・パストラーレ)
以下は同年10月に書かれた直筆の作品解説です。
以下はプログラムなどの作品解説に掲載してください↓
この作品は、藤掛廣幸マンドリン第二作目の作品で、1975年6月から7月にかけて作曲、東海学生マンドリン連盟のコンサートで8月23日に初演されました。作曲中には、イメージの中に、初夏のみずみずしい新緑がありました。曲名の由来は、牧歌的な第一部のテーマがこの曲の抒情の核となっている為です。自由に聞いて下されば良いのですが、全体の構成等は、
1#最初の牧歌的なアンダンテ、
2#フーガに始まり自在に展開していく第二部、
3#そしてパストラルテーマの感動的な再現を経て、
4#力強いコーダへと流れ込んで行きます。しかし、この曲は、それらには関係なく、演奏する人、聴く人がそれぞれ自由なファンタジーをふくらませてゆけばよいのであって、何らか、精神的に豊かなものを、聞く人にもたらすようなことがあれば、作曲者にとっては最大の喜びです。
パストラルファンタジーをどう演奏するか
(2010年3月1日)号 日本マンドリン連盟会報掲載されていますので、ご一読ください▶︎
形を変えていった「パストラル・ファンタジー」
オーケストラとしての「パストラル・ファンタジー」
この作品はもともとマンドリンオーケストラのために作曲されましたが、1977年3月にオーケストラ用に編曲されて、外山雄三さん指揮にて名古屋フィルハーモニー交響楽団で初演されました。当時の楽譜が直筆のままになって残っています。残念ながら、オーケストラの作品は1977年以降演奏された記録が残っておりません。将来的に、オーケストラ作品としても多く演奏されることを願うばかりです。
「パストラル」作品の解説
大編成のマンドリンオーケストラ作品「パストラル・ファンタジー」の第一楽章をソロ・オーケストラようにアレンジして「パストラル」ができました。その後「パストラル」はマンドリン曲、フルートやピアノ曲にも編曲されています。