縄文譜–管弦楽 (311)

エリザベート王妃国際音楽コンクール
1997年 カテゴリーA、オーケストラ作品部門グランプリ

Q.E-Fabiola Japanese

演奏時間:約25min.

作品解説

この曲は、1977年度のエリザベート国際音楽コンクールの作曲部門(オーケストラ)で、グランプリを受賞した作品です。曲名の「縄文譜」とは、縄文時代に由来するものです。古代の縄文土器から今を生きる私たち日本人の繁栄へと想像力を広げて作曲した超大作。縄文土器が持つ歴史を超えた力強さとそこに根付いて繁栄した日本文化の原点がテーマになっています。平安時代以降の日本文化と違って、縄文土器に代表されるこの時代の日本文化には、力強いエネルギッシュな生命力が感じられ、これがこの作品を生み出す原動力になっています。この作品は、イントロダクションと3部門より構成されており、イントロダクションで提示される2つのテーマが全体を通じて主要な役割を果たします。

また、三管オーケストラ中に打楽器のひとつとしてドラムを使用することで、縄文時代の力強い生命力をリズムで感じていただけるように工夫しています。同時に大編成の管弦楽作品でホルン8本を使ったのも特徴の一つです。

自筆スコアです(128ページ)
楽譜の一部はこちらからご覧いただけます▶︎

ジョージ・オクトース指揮:ベルギー国立交響楽団初演
藤掛廣幸 指揮:名古屋フィルハーモニー交響楽団演奏
堤俊作 指揮:東京シティフィルハーモニック管弦楽団演奏
外山雄三 指揮:名古屋フィルハーモニー交響楽団演奏
手塚幸紀 指揮:大阪フィルハーモニー管弦楽団演奏